【関東労災病院 経営戦略室室長、救急総合診療科副部長 小西竜太】
総合診療医といっても、話す方の立場によって、定義が異なっている現状があります。この原稿では、臓器にこだわらず患者を広い視点で診療し、医学的治療に加えて患者の社会生活についても包括的に診る医師と定義します。
総合診療医は幅広い診療領域に関連していて、自己完結する診療ではありません。病院で勤務する総合診療医はさまざまな診療科や医療職と協働し、さらに感染管理チームなどの組織横断的なチーム医療でリーダーシップを発揮することも多くあります。一方で診療所に勤務する総合診療医は日常診療に加えて、診療所経営の安定化や職員の労務管理、医師会活動を通しての地域医療への貢献が求められます。また、病院・診療所にかかわらず、地域の訪問看護師やケアマネージャー、老人施設、行政との連携を図る機会もあります。
このように総合診療医は、日常の臨床業務だけでなく、マネジメント業務による医療への貢献度が少なくありません。
次回配信は11月13日5:00を予定しています
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