【足利赤十字病院院長 小松本悟】
一般病床全室を個室化したが、快適な療養環境の提供など、全室個室化のメリットは非常に大きかった。また、「次世代型グリーンホスピタル」を目指し、風と光と水のエネルギーを利用するなど、省エネルギー、省CO2にも配慮した。省エネルギーセンターが主催する14年度の「省エネ大賞」の経済産業大臣賞も受賞している。
風・光・水の活用で省エネ化、足利赤十字(2015/2/27)
病院建築では、工事費削減のために設備費を抑制することが多いが、病院は設備関係が整って初めて全体が機能するといえる。また、動線計画をしっかり立て、人、もの等の流れを考慮することで、病院機能がさらに向上すると考えた。
新病院は「時代に選ばれる病院」になろうと、機能性を重んじ、院内の動きを最適化することをコンセプトにした。機能性だけを追求すれば「使いやすい病院」にはなるものの、「使い心地の良い病院」にはならないと考え、トータルとして美しい病院を目指した。
連載では「院内の動きの最適化」に向けて、当院ではどのような取り組みをしたのかを紹介したい。
次回配信は11月6日5:00を予定しています
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