【医療法人平成博愛会世田谷記念病院副看護部長 板越由香】
■地域包括ケア病棟でもリハ的な視点が必要
地域包括ケア病棟の機能は、大きく「Post‐acute」と「Sub‐acute」に分けられます。
回復期リハ病棟では、主に脳卒中の患者さんが急性期を脱してから転院してくるのを受け入れてきたので、地域包括ケア病棟でも回復期リハ病棟と近い形でPost‐acuteの機能を担えると思います。
ただし、回復期リハ病棟では、高次脳機能障害や脳卒中の重症例であれば入院期間は180日以内とされていますが、地域包括ケア病棟は60日以内になっているので、やはり病棟の回転は速くなり、現場も多忙を極めます。
このように、急性期病院から患者さんを受け入れる上で、地域包括ケア病棟では亜急性期医療への確実な対応が必要です。また、病状の変化に対してスピーディーで正確な判断を行うことや全身管理能力が求められます。そして、医療安全対策を整えることが、患者さんが安心してリハを行うためのベースになります。
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