【医療法人健仁会益子病院副院長兼看護部長　平田久子】

　当院は埼玉県の南部、川口市にある145床（うち120床が稼働）の地域密着型の病院です。看護職員は95人で、うち准看護師が25人を占めています。過去には21人の准看護師が看護師にキャリアアップしており、現在4人が在学中です＝表＝。
　連載では、当院の准看護師のキャリアアップ制度や勤務体制などを中心にご紹介します。

　埼玉県は准看護師学校が15校（2015年4月時点）と准看護師の養成機関が全国でも2番目に多い県です。当院でも、働きながら准看護師学校に通える制度を設けて、准看護師の資格を取ることをサポートしてきました。歴代院長が、経済事情が厳しいような人でも、格安で寮を提供しながら、看護職に就きたい人を支援するという方針を続けてきました。また、准看護師学校の実習も受け入れています。
　さらに、准看護師の職員が看護師へのキャリアアップを希望すれば、奨学金を出したり、夜勤免除など学業に専念できる環境を整えています。

■准看護師を10年、通信制に通って看護師資格を取得

　准看護師が看護師にキャリアアップするには、2年間看護師学校に通学する、もしくは2年間の通信制を受講する制度があります。通信制のコースを受けるには、准看護師として10年の経験が必要です。

　ここで、当院の主任看護師の海野百合子さんがどのようにキャリアアップをしたのか、ご紹介します。


次回配信は7月2日5：00を予定しています

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