【社会医療法人石州会六日市病院事務次長兼財務経理課長 岩本浩見】
医療機関の場合、診療報酬や介護報酬は請求した後、国保連合会や支払基金から2か月遅れで入金されます。また、患者負担金は外来なら毎日、入院なら約1か月遅れで窓口に入金されます。
一方、医療機関側の支払いは、相手によってさまざまで、3か月後に支払うこともあるかもしれません。また、借入金の返済などは毎月の支払いでしょう。
このように、収益と費用を計上するタイミングは現実にはずれています。CFは実際に入金があった、支払いをした時点で収益や費用を計算するという、現金主義的な会計基準に基づいて作成されます。
※厚生労働省がウェブサイトに「第20回医療経済実態調査(医療機関等)について」の協力依頼を掲載しました。今回の調査票にはキャッシュ・フロー計算書の項目が追加されます。 http://www.mhlw.go.jp/topics/2015/05/tp0528-1.html
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