【医療法人愛誠会 昭南病院 法人事務局長 鶴田光樹】
人が「今の職場を辞めよう」と考えるとき、多く挙がる理由の一つが「人間関係の悩み」です。病院に限らず組織で仕事をする以上は、個々の役職や役割に応じて指示・命令に従い、チームで目的を達成することが必要ですが、先輩・上司の言動や態度によってはストレスを感じたり、嫌な思いをしたりすることも少なからず起こり得ます。同僚間においてもあるでしょう。それが積み重なって人間関係・職場環境に疲れ、最終的に離職へと進んでいくのだと思います。
たとえ悪気はなくても、職場の誰かの言動が理由で職員が辞めてしまっては本意ではありません。また、当院のように医療人材が不足した地域では、代わりの人を採用するのに払うコストも努力も膨大です。当院は2011年から一般病棟10対1入院基本料を届け出ていますが、以前は看護職員の離職率が10%台後半で推移し、なかなか13対1から抜け出すことができずに苦悩の連続でした。
※常勤看護職員の離職率(13年度)は全国11.0%、鹿児島県10.4%(日本看護協会調査)
どうしたら職員が辞めず、この職場でやりがいを感じてもらえるのか―。
次回配信は6月9日15:00を予定しています
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