【広報コンサルタント・NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子】
危機管理広報は、考え方そのものは難しいものではありませんが、現実のクライシスに突き当たると思うように心も体も動いてくれません。そこで、日常的に取り組むとよいメディアトレーニングについて解説します。
クライシス発生時の最初の大きな判断は、記者会見をするかしないか-。私の長年の経験からすると、病院は人々の期待が大きいため、何か問題が発生したら、迷うことなく記者会見を開くことを前提にすべての準備を進めることをお勧めします。マスコミだけでなくメールでの問い合わせが殺到すると、日常業務にも支障を来します。病院スタッフや患者の皆さんを守るためにも、一度で済む記者会見はダメージコントロール策として有効だからです。
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