【宗和メディカルオフィス代表 原田宗記】
残業時間の計算や申請方法は各クリニックによって異なる。残業申請書を必ず提出させるところもあれば、タイムカードで計算するところもある。厳しく内容を確認する場合もあれば、辞めないように多少のことは認めている場合もある。対応はそれぞれで異なるが、基本的なルールを決めて運用するのが基本。
クリニックの勤務日数は5日で土曜日が半日と、実質的には4.5日のところが多い。休診日は水曜日または木曜日と日曜・祝祭日とする場合が多く、週の労働時間は40時間を下回ることもある。しかし、医療機関同士の競争が激しくなって、患者のニーズを考慮し、日曜日や夜間、早朝の診療を実施するところも出てきた。中には、週6日診療をしているところや、医療法人でチェーン化しているクリニックでは365日診療なども見られるようになった。
働く側にとって休みの多さは重要な問題である。雇用条件としては週休2日制を取るところが多いが、労働基準法上の休日の扱いは法定休日(4週間を通じ4日以上の休日を与える就業規則を定めている場合を除き、毎週1回定めなければならない休日)」と「法定外休日」に分かれており、法定休日として設定されるかどうかで休日出勤の割増賃金の扱いが異なることに注意を要する。
次回の記事配信は、5月15日5:00を予定しています
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