【医療法人社団清和会笠岡第一病院法人事務局　丸岡資子】

　厚生労働省は団塊の世代の方々が後期高齢者となる2025年に向けて地域包括ケアシステムの構築を進めています。当法人では、姉妹関係にある社会福祉法人かぶと会とともに「瀬戸ライフサポートセンター」の構想を実現したいと考えています。今回はその取り組みをご紹介します。

　医療法人社団清和会（岡山県笠岡市）では、母体の笠岡第一病院（病床数148床、うち10対1一般病棟入院基本料　94床、地域包括ケア病床 54床）と併せ、介護老人保健施設（70床）や無床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所を有し、地域に根ざした医療・介護を提供しています。
　社会福祉法人かぶと会は当法人と隣接しており、特別養護老人ホーム（50床）やグループホーム（18床）を有しています。


　「介護老人保健施設　瀬戸いこい苑」（以下、老健）の建物は、以前笠岡第一病院として利用していましたが、病院の新築移転を機に、1996年から老健として利用しています。しかし、建物が老朽化し、耐震性にも問題があったため建て替えを行うこととなりました。建て替えを機に「瀬戸ライフサポートセンター」構想の実現を目指します。これは、医療法人と社会福祉法人の垣根を超え、病院、老健、訪問看護、居宅介護、特養を一体的に運営しながら、地域に医療と介護をトータルに提供するものです。

（残り1388字 / 全1968字）