【株式会社Work Shift代表取締役 高木綾一】
通所リハビリでは「活動」と「参加」に焦点を当てた「生活行為向上リハビリテーション実施加算」や「社会参加支援加算」が設定されたほか、訪問リハビリと通所介護でも「活動」と「参加」に焦点を当てた報酬体系が導入されている。
今回は、「活動」と「参加」に焦点を当てたリハビリが導入された意味と今後のリハビリの在り方について解説したい。
図1 2015年度介護報酬改定 厚生労働省資料
厚生労働省資料より
(1)「活動」と「参加」に焦点を当てたリハビリテーションとは何か?
昨年度、厚労省の「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」が開催された。そこでは、「心身機能に偏ったリハビリテーション」が提供されているという指摘もあった。同会議が今年3月に提出した報告書では、「利用者の多様なニーズにもかかわらず、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションでは、医療におけるリハビリテーションにおいて主に実施されるような、身体機能に偏ったリハビリテーションが実施されがちである」との指摘に続いて、「これに対し、『活動』や『参加』などの生活機能全般を向上させるためのリハビリテーションの実施度合いが低く、介護におけるリハビリテーションとしてのバランスのとれた構成となっていない」との記述がある。では、「活動」と「参加」とは一体、何であろうか?
次回配信は4月28日5:00を予定しています
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