【医療法人社団明芳会イムス横浜狩場脳神経外科病院リハビリテーション科技士長、作業療法士 福留大輔】
「自立支援型訪問リハビリテーション」では、退院後の生活範囲を拡大していくために、患者さまや家族が望んでいる生活とはどのようなものかを聞き出しながら、他職種と目標を共有することが重要です。
患者さまはリハビリテーションの経過などから、心身が以前のように自分の思い通りにならないという現実を感じ始め、家族に迷惑を掛けたくないと考えるようになります。そして、さまざまな社会生活をあきらめてしまったり、身体機能を改善したいという思いが先に立ったりしてしまい、「町内会に出たい」といった社会生活における具体的な目標を言わなくなることがあります。また、ケアプランで過剰とも思える介護サービスを設定したり、安全面を考慮し過ぎたりすることが、結果として生活における動きを制限し、身体機能と日常生活動作を向上させる妨げになってしまうケースも見られます。
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