【京都第二赤十字病院 医療情報室 山本順一】
第1回は、当院の購買戦略についてお伝えしました。病院主導のシェアシフトによる、自院の医療材料マーケットボリュームを背景に、卸業者・メーカーそれぞれに施策を実施し、医療材料価格の最適化を図るというお話でした。
第2回では、どのようにしてシェアシフトが実行可能な環境を構築していけばいいのか、当院での取り組みからお話しいたします。
一般企業なら、組織として決定すれば、例えば組織内で使用するPCや携帯などについて、社員はその組織の決定に従うのが普通であると思います。では、病院ではどうでしょうか? 病院として医療材料を選定したとしても、現場ではどのくらい、その意思決定に従った上で、医療材料が使われるのでしょう。
多分、ほとんどの病院では、組織として意思決定したとしても、それが医療現場にきちんと反映されることは難しいのではないでしょうか。
次回配信は4月6日5:00を予定しています。
(残り3134字 / 全3633字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】