【秋田厚生医療センター 救急・総合診療部兼脳神経外科 秋田県総合診療・家庭医研修センター 桑原直行】
■秋田県の現状
秋田県では、県全体の高齢化率がついに30%を超え、世界でも例がない超少子・超高齢社会に突入した。医師だけでなく、看護師なども絶対的に不足しているが、そこに医療者自身の高齢化ものしかかっている。近年、救急医療に負荷が集中するようになり、地域医療そのものの維持が困難になってきている。
救急医療体制が完全崩壊してしまえば、地域医療は成り立たない。地域住民も含めて、どのような最期を望んでいるのかといった死生観を問い直し、地域の今後の姿を見据えた医療・介護ビジョンを構想していく必要があるのではないだろうか。
次回配信は3月5日5:00を予定しています
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