【東京女子医大 女性医師・研究者支援センター副センター長 野原理子】
医師って素敵な仕事です。
連載の初回にこの言葉を書きました。これまで「上司」「同僚」「家族」の視点から、勤務医、特に女性医師の働き方について考えてきました。最終回の今回は、「自分自身」をテーマにしてみたいと思います。医師の皆さん、ご自身の仕事にやりがいを感じていますか?
医師A「Mさんの検査結果出た?」
医師B「今確認します。(PC操作、電子カルテ確認) 出てます」
医師A「どう?」
医師B「マイナスです」
医師全員「やったー」
医師A「これでいけるね。次のオーダー出しといて」
医師B「はい」
医師C「Mさんの家族に伝えよう」
全員笑顔で「よかったぁ」「よかったぁ」 以前、病院勤務医の労働環境を調査していたときに、私が遭遇した一場面です。班の全員で患者さんの治療に当たり、患者さんの回復を自分の家族のことのように喜ぶ-。医師には日常業務の中にこんな瞬間があります。確かに厳しい局面に立たされることの方が多いかもしれません。でも、自分が相手のために何かできる、患者さんのためにみんなでできる限りのことをする医師の仕事は、とても素敵だと思いませんか。
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