【大滝恭弘(帝京大学医療共通教育研究センター准教授、医師、弁護士)】
厚生労働省が2009年にチーム医療の推進に関する検討会を発足させ、先頭に立って全国でチーム医療を推進した成果もあって近年、多職種連携・チーム医療・医療コミュニケーションといった各学問分野の議論が盛り上がりを見せている。
チーム医療の推進は、患者の満足する医療を円滑に提供するため、重要であることは間違いない。チーム医療において、他の医療職が自分とは別の視点で述べた意見が、その後の診療において参考になったという経験を有する医療従事者の方も多いと思われ、また、実際、チーム医療が機能し、良好な人間関係を築いている病院では、患者に対し、質の良い医療が提供されているように思える。
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