【医療法人清梁会高梁中央病院　法人事務局企画課　中田悠太】

　皆さんにとって、「理想の病院職員」とは何でしょうか？
近年の若手たちは、「ゆとり世代」という言葉で批判的に語られることが少なくありません。批判の一つには、「職場でのコミュニケーションを重視していない」といったものもあります。「仕事で大切なのはコミュニケーション能力だ！」という考えは、「ゆとり世代」に限らず、今も昔も変わらぬ価値観でしょう。

　われわれ若手職員の参加型勉強会「せとねっと（瀬戸内医療情報ネットワーク）」の後援団体でもある山口県診療情報管理研究会の岡貴之会長（周南記念病院、同県下松市）はこう言います。

　「われわれの仕事は、人を納得させることにある。そこには根拠のあるデータだけでなく、人々を引きつけるパフォーマンスが必要である」

　職員の採用条件は施設によってさまざまですが、学歴や資格といった書面審査以外の評価として、面接はもちろんプレゼン審査、グループワーク審査など、一般企業さながらの就職試験を実施する医療機関も増えていると聞きます。このように、病院職員には単に“知識”のみならず、コミュニケーション能力、特に“プレゼンテーション能力”が求められる傾向が強くなっているように感じます。

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