DPC標準病院群の基礎係数は、データ数が月90件以上の病院だと1.0451だが、「90件未満」だと1.0063に減額された。さらに「月90件以上」の基準は、次の26年度診療報酬改定からは、制度への参加・退出に係る判定基準に用いられることになった。つまり、DPC準備病院で月90件のデータ数を満たさない場合には、データ/病床比をクリアしていても、DPC/PDPSに参加することはできない。また、DPC対象病院であっても月90件未満であれば強制退出となるのだ。強制退出の判定は、24年10月から25年9月の1年間のデータで決定される。
DPCの退出ルールについては、数回の改定の議論を踏まえ、24年度診療報酬改定で初めて設けられた。月90件未満の病院は、複雑性係数が高い一方で診療密度が低く、DPC病院としてふさわしくないのではないかという結論に至った=資料2・3=。
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