政府の「新型インフルエンザ等対策推進会議」は24日、感染症対策の行動計画の改定案を了承した。新型コロナウイルス感染症の反省を踏まえ、「準備期」「初動期」「対応期」の3つのフェーズごとに、医療など13の対策を整理する。政府行動計画の抜本見直しは2013年に作られてから初めて。【兼松昭夫】
政府は、医療提供体制の整備など行動計画に基づく取り組みの実施状況を年度ごとにフォローし、今後はおおむね6年ごとに計画を改定するとしている。
改定案へのパブリックコメントを24日に始め、5月に開く次の推進会議で取りまとめる。政府の新たな行動計画は6月の閣議決定を目指す。政府全体の行動計画に沿って各都道府県も25年4月までに行動計画を作る。
感染症対策の政府行動計画は、09年に発生した新型インフルエンザ「H1N1」への対応を踏まえ、13年に作成した。「未発生期」「海外発生期」「国内発生早期」「国内感染期」「小康期」のフェーズごとに、「予防・蔓延防止」「医療」など6項目の対策を整理している。
新型コロナの反省を踏まえ、政府はこれを「準備期」「初動期」「対応期」の3つのフェーズに見直し、「医療」など13の対策を新たな行動計画に盛り込む。新型インフルや新型コロナ以外を含む幅広い感染症の発生を念頭に準備期の取り組みを特に充実させる。
政府の行動計画は、新たな感染症が発生した際に作る基本的対処方針の
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