財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会の分科会が16日に開いた会合で、財務省は、高血圧症や糖尿病など生活習慣病の管理では診療の頻度や使用する薬の価格などで医療機関の差が指摘されているとして、疾病管理の在り方の検討を深めるべきだと主張した。【兼松昭夫】
国の財政運営に関する提言(春の建議)の取りまとめに向けて、財政審の財政制度分科会はこの日、医療や介護など社会保障改革を議論した。
財務省の主張は、医療や介護のデータ解析などを手掛ける「アライドメディカル」が、電子カルテのビッグデータを使って行った生活習慣病の分析結果が根拠。
高血圧症のみの治療を受けている患者の1日当たり医療費を41の医療機関で比較すると、最大で2.1倍の差があった。
また、高血圧症の長期処方の患者1,678人と
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