ケアマネジメントの質の改善策などを議論する厚生労働省の検討会が15日、初会合を開き、「ケアマネジャーは何でも屋になっている」との指摘や、「労力や責任の所在をどう担保するか議論すべきだ」といった意見が出た。検討会は月1回程度のペースで開かれ、秋ごろ中間整理を行う。【松村秀士】
厚労省の間隆一郎老健局長は冒頭のあいさつで、独居の高齢者らが増えるとともに、家族の世話などを日常的に行っているヤングケアラーや育児と介護を同時に行う「ダブルケア」といった社会的な問題に注目が集まってくる中で、介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割が今後ますます重要になると強調した。
間局長はその上で、ケアマネが専門性を十分に発揮できる環境を整えるとともに、介護現場の人材を確保するための対策が急務だとし、幅広い視点での議論を促した。
検討会では、▽ケアマネの役割や業務範囲▽主任ケアマネに求められる役割▽ケアマネの人材確保・定着に向けた対応▽法定研修の在り方▽ケアマネの質の向上や適切な評価への対応-などを話し合う。
初会合で厚労省がケアマネを取り巻く現状や課題を説明した。
2022年度に行われた老人保健健康増進等事業の調査結果では、
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