来年度に始まる制度で医療機関に求める「かかりつけ医機能」の報告の時期について、厚生労働省は医療現場に負担がかからないよう検討する方針だ。報告システムも同様に、できるだけ負担とならないよう開発する方向で検討を進める。【松村秀士】
2023年5月に成立した改正医療法により、「かかりつけ医機能」の報告制度が25年4月に施行される。この仕組みでは、増加が見込まれる慢性疾患を抱える高齢者らを地域で支えるために必要な「かかりつけ医機能」の都道府県への報告を医療機関に求める。
都道府県は、報告した医療機関が「かかりつけ医機能」を確保する体制を有していることを確認した上で外来医療に関する地域の関係者との協議の場に報告するとともに、公表する。
新たな仕組みの創設に向けて、厚労省の分科会では医療機関が都道府県に報告する機能の内容や、対象にする医療機関の範囲などの具体化の議論を進めており、夏ごろには制度の骨格を固める方針だ。
厚労省はこれまで、
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