【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■病床高回転化を促す看護必要度の改定
例年、一般病棟用の重症度、医療・看護必要度(看護必要度)の改定内容は、急性期病棟において病態の落ち着いた患者を、早期退院、早期転院・転棟させる狙いがあったと理解している。唯一の例外は2018年度改定の認知症患者などケアの負担に対する配慮として、A項目の要件が緩和されたことだろう。しかし、その例外は、20年度改定で元に戻った。
24年度改定も同様の観点で考えるならば、抗がん剤の使用などの「急性期らしさ」でメリハリをつけつつ、「救急搬送後の入院」の評価日数を5日から2日に短くすることで、さらに病床の高回転化を促すことになる=資料1=。
加えて、7対1病棟では、ADL評価のB項目を含む要件が削除され、A3点かC1点、およびA2点かC1点、それぞれの要件で基準クリアが求められる=資料2=。
看護必要度の基準クリアには、救急・手術・がん患者などの積極的な受け入れ、および病床高回転化の取り組みが求められる。
■「救急搬送後の入院」などの評価日数短縮は、3- 5日目の該当患者割合低下に
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次回配信は2月28日5:00を予定しています
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