厚生労働省は26日、2024年度の診療報酬改定で行う「個別改定項目」の案(短冊)を中央社会保険医療協議会に示した。高齢な救急患者の受け皿として「地域包括医療病棟入院料」を新設する。【兼松昭夫】
この入院料を届け出る病棟では、看護配置「10対1」以上の体制を整備してリハビリテーションや栄養管理、入退院支援、在宅復帰などを包括的に提供し、1日当たりの点数を算定する。
特定機能病院のほか、急性期充実体制加算、専門病院入院基本料を届け出ている病院は対象外。
厚労省は、地域包括医療病棟入院料の届け出病棟向けに初期加算や看護補助体制加算、夜間看護補助体制加算などのほか、リハビリや栄養管理、口腔管理の一体的な提供体制を評価する「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」も新設する。
高齢な救急患者への対応は、24年度の診療報酬改定を巡る議論で焦点の一つになっている。支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、26日の総会で「高齢な救急患者等に対し、一定の医療資源を投入し、早期からのリハビリや栄養管理等が包括的に提供されることに期待する」と述べた。
松本委員はまた、「新病棟の担い手として想定されている看護配置10対1の急性期
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