中央社会保険医療協議会は12日に開いた総会で、2024年度の診療報酬改定に向けた議論の整理を取りまとめた。前回の意見などを踏まえて整理案を一部修正し、40歳未満の勤務医や薬局の勤務薬剤師、事務職員らの賃上げを実現させるために「入院基本料などの評価を見直す」と追記。また、外来診療での標準的な感染防止対策や職員の賃上げを実施するため初再診料などの評価を見直すことも盛り込んだ。【松村秀士】
ほかにも、退院後の生活を見据えて入院患者の栄養管理体制の充実を図る観点から、栄養管理体制の基準を明確化することや、人生の最終段階での適切な意思決定支援を推進するためその支援に係る指針の作成を要件化することも追加した。また、患者への身体的拘束を組織的に最小化する体制の整備を医療機関に求める。
■敷地内薬局への対応も明記
調剤については、医薬品の供給拠点としての役割を担って地域医療に貢献する薬局の整備を進めたり、職員の賃上げを実施したりするため、
(残り429字 / 全843字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】