厚生労働省は11日、2024年度の介護報酬改定に関する審議の報告案を社会保障審議会・介護給付費分科会に示した。人口構造や社会・経済状況の変化を踏まえ、良質で効率的な介護サービスの提供に向けた働きやすい職場づくりなどを基本的な視点として報酬改定を実施する。18日に開催予定の次の会合での取りまとめを目指す。【松村秀士】
24年度改定の基本的な視点は、▽地域包括ケアシステムの深化・推進▽自立支援・重度化防止に向けた対応▽良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり▽制度の安定性・持続可能性の確保-の4つ。
このうち、働きやすい職場づくりについては、介護人材が不足する中でさらなる介護サービスの質の向上を図るため職員の処遇改善や、サービスの生産性向上による職場環境の改善に向けた先進的な取り組みなどを進める。
■多床室の室料負担などは保留扱いに
具体的には、処遇改善に関する現行の3つの加算について設定されている要件や加算率を組み合わせる形で「介護職員等処遇改善加算」(新名称)に一本化し、
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