認知症の周辺症状とされる徘徊やせん妄などの「行動・心理症状」(BPSD)について、厚生労働省は予防につながる取り組みを平時からチームで行っている介護施設やグループホームへの評価を2024年度の介護報酬改定で新設する方針を固めた。認知症の人の生活を支援するためにBPSDの予防につながる平時からの対応が重要となるが、その体制の整備などは評価されていないためで、新たな加算は2段階評価を想定している。【松村秀士】
27日の社会保障審議会の介護給付費分科会で、厚労省が新加算の創設を提案し、おおむね了承された。
案によると、新設するのは「BPSDチームケア加算」(仮称)の「I」と「II」で、加算IIの単位をより高く設定する。算定の対象施設は、介護老人福祉施設や介護老人保健施設、介護医療院、認知症対応型共同生活介護。
加算Iの算定要件は、
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