中央社会保険医療協議会は18日の総会で、2024年度に行う診療報酬改定に向けて脳梗塞など脳血管疾患の治療に対する評価の議論を始めた。t-PA静注療法や血栓回収療法を脳梗塞の発症後すぐ実施できるようにするため、専門医のいない医療機関と基幹病院の連携への超急性期脳卒中加算による評価などを議論する。【兼松昭夫】
t-PA療法は、脳血管に詰まった血栓を溶かす治療法。脳梗塞の発症4.5時間以内の症例が適応で、可能な限り早く行うことが重要とされる。
超急性期脳卒中加算は、発症後4.5時間以内にt-PAを投与して入院での治療を提供すると、入院初日に1万800点を算定できる。
22年度の改定では、医療資源が少ない地域に限り、専門医がいない医療機関が基幹施設と連携してt-PA療法を行う場合も加算を算定できるようになった。
ただ、現行のガイドラインでは、
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