【千葉⼤学医学部附属病院 副病院⻑、病院経営管理学研究センター⻑、ちば医経塾塾⻑ 井上貴裕】
2022年度診療報酬改定において、病棟において管理栄養士が栄養管理を専従で実施する体制の評価が行われ、入院栄養管理体制加算(270点、入院初日及び退院日)が特定機能病院において算定できるようになった=図表1=。
栄養障害を持つ患者は多く、その改善はアウトカムに影響するわけであり、管理栄養士が入院患者に介入することは望ましい=グラフ1=。実際にそのような病棟配置を行うことによって在院日数短縮の効果も期待できるとのエビデンスが示されている=グラフ2=。
もちろん高齢患者が増える中で栄養状態は極めて重要であるが、それだけで在院日数が決まるわけではなく、特定機能病院は一般病院に比べて若い世代の患者が多いという現実もある。ただ、特定機能病院は87施設と限定されており、その効果を
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次回配信は10月3日5:00を予定しています
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