厚生労働省は、「病床機能報告」で集まった病棟ごとのレセプト情報と、急性期など4パターンの医療機能との関係の分析に着手する。2018年度の報告で、医療機関が機能を選ぶための基準に反映させることを目指し、基準を定量的に定められるかどうかも検討する。【佐藤貴彦】
病床機能報告は、入院医療機関が病棟ごとに担っている役割などを都道府県に報告するもので、14年度にスタートした。集計結果は、25年時点のニーズを踏まえた医療提供体制の構想(地域医療構想)の実現に向け、医療機関が自主的に機能を転換させる際の検討材料などに活用される。
医療機関が報告する項目は大きく分けて、▽各病棟の病床が担う医療機能▽構造設備・人員配置▽具体的な医療の内容-の3つ。報告は原則として病棟単位だが、レセプト情報などの「具体的な医療の内容」=表1、クリックで表示=はこれまで病院単位で、今年度の報告で、初めて病棟単位になった。その結果は、厚労省が各都道府県に月内にも伝える予定だ。
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