全国公私病院連盟と日本病院会はこのほど、「2016年病院運営実態分析調査の概要」(16年6月調査)を発表した。総損益差額からみた赤字病院の割合は全体で72.9%、自治体病院では89.0%と、厳しい経営状況があらためて浮き彫りになった。【大戸豊】
調査は会員の919病院が回答した(回答率28.4%、自治体病院465施設、その他公的病院217施設、私的病院199施設、国立・大学付属病院等38施設)。
6月の1カ月分の総損益差額からみた黒字・赤字病院の割合は、回答のあった638病院のうち、173病院(27.1%)が黒字で、赤字病院の割合は465病院(72.9%)だった。
自治体病院(回答335病院)のうち、黒字は37病院(11.0%)、赤字は298病院(89.0%)だった※。その他公的病院(194病院)のうち、77病院(39.7%)が黒字で、赤字は117病院(60.3%)、私的病院(109病院)のうち、59病院(54.1%)が黒字、50病院(45.9%)が赤字だった。
※不採算部門に対する地方公共団体による負担金等は総収入から除いたかたちで仮定計算をしており、法令に基づく病院決算時点での黒字・赤字とは異なる
(残り785字 / 全1289字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】