【国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部主任研究官 熊川寿郎】
コモンズとは近代所有権制度が確立する以前から存在する山林、原野、牧草地、河川など私有でも公有でもない資源の共同利用地のことである。コモンズは人々にとって日常の生活資源を得るのみならず、生計の手段を提供する場でもあった。したがって、人々の利用が増えるとそこには混雑現象も生じた。近年ではコモンズの概念が再認識され、“Sustainability”や“Social Responsibility”に絡めて世界各国で活発に議論されている。
次回配信は9月25日5:00を予定しています
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