中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は3月2日の総会で、2010年度診療報酬改定の結果について検証する特別調査(11年度調査)の実施案について、これに先立ち開かれた診療報酬改定結果検証部会の報告を受け、了承した。調査内容は、病院勤務医の負担軽減や在宅医療の実施状況など計6項目。7月から8月にかけて調査を実施し、9月には報告書(速報版)をまとめる予定だ。
【関連記事】
【中医協】勤務医の長時間労働を検証へ- 負担軽減策で議論
【中医協】救急医療や地域医療貢献加算など調査票案を了承
【中医協】「5分ルール」見直しや明細書発行など調査票案を提示―厚労省
【中医協】医療実調の概要固まる- 2年度分の損益データ集計へ
【中医協】加算含め診療報酬体系の簡素化を検討へ
11年度の調査項目は、▽病院勤務医の負担軽減の状況▽精神入院医療における重症度評価導入後の影響▽在宅歯科医療および障害者歯科医療の実施状況▽回復期リハビリテーションにおける質の評価、がん患者リハビリテーションの創設など、リハビリテーション見直しの影響▽在宅医療の実施状況および医療と介護の連携状況▽後発医薬品の使用状況―の6つ。
いずれの調査項目についても、調査対象となる医療機関の抽出方法や選定については、検証部会のメンバーや関係学会などで構成される「調査検討委員会」で議論し、5月までに取りまとめて中医協総会に報告する。
■医療実調の実施案も了承
この日の総会では、厚生労働省が示した医療経済実態調査の実施案と調査票案についても了承した。ただし調査票案については、委員から一部の字句の修正を求める声が上がり、それらを反映させた上で5月に医療機関に送付する。
(残り0字 / 全911字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】