厚生労働省の「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」は19日、2025年4月に施行される新たな報告制度を巡る議論を大筋で取りまとめた。焦点だった「日常的な診療を総合的・継続的に行う機能」(1号機能)に関しては、「皮膚・形成外科」「精神科・神経科」など17の領域ごとに早期発見などの一次診療に対応できるかどうかや、一次診療を行える疾患の報告を求めることになった。【兼松昭夫】
分科会では、全身倦怠感、不眠、食欲不振などの症状ごとに対応可能かどうかの報告を求める案も検討したが、「患者が訴える症状と医師の考える症状に違いがあり、症状の報告は医療現場が混乱する」などの慎重論があり、見送った。
分科会の正式な「議論の整理」は、社会保障審議会の医療部会に近く報告する。また厚労省は、都道府県などと意見交換しながら、
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