医師の偏在を解消するため、厚生労働省は3日、大学医学部の臨時定員地域枠について2026年度以降も医師多数県では一定数減らしていく一方、偏在の是正が特に必要な医師少数県や一部の中程度県は24年度と比べて増えることも認める案を有識者検討会に示し、おおむね了承を得た。【松村秀士】
医師については今後、供給が需要を上回っていくことが予想されることから、増加のペースの見直しが求められている。そのため、医師多数県について医師少数県や中程度県と比べて臨時定員での地域枠の確保の必要性が低いことを踏まえ、厚労省は25年度の臨時定員の配分では24年度よりも一定数減らすことを既に決めている。
一方、医師少数県や一部の中程度県では臨時定員地域枠を設置する必要性が依然として高いことから、25年度は24年度と比べて臨時定員の意向の配分を増やすこととした。
厚労省では、少なくともこの数年間は医師の需給や都道府県の医師の偏在の傾向が推計より大きく変わらないとみており、
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