精神医療での診療報酬改定も数々見直されてきたが、人口減少や疾病構造の変化を背景に現場とのズレが目立ち、病院経営に影を落とし始めた。精神医療は岐路に立ち、その流れを踏まえた経営のかじ取りが、いま求められている。そこで、新連載「岐路に立つ精神医療 これからの経営思考」をスタート。石川県立こころの病院院長の北村立氏が、見過ごされている精神医療の課題や、それを踏まえた経営思考のヒントを示していく。
【石川県立こころの病院院長、日本公的病院精神科協会会長 北村立】
当院の前身である石川県立高松病院は1997年頃、全国の公立精神科病院の例に漏れず赤字経営であり、97年度には
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