日本慢性期医療協会の橋本康子会長は22日の定例記者会見で、入院患者の身体拘束の最小化・ゼロ化を促進するため「時間単位の評価をしていただけたらいいと思う」と述べた。【兼松昭夫】
やむを得ず拘束を実施するケースで、拘束しない時間帯があるとしても、現在は認知症ケア加算などの診療報酬が1日分減算される。そのため橋本氏は、拘束を行う時間をできるだけ短くしようという意識が現場で働きにくい可能性を指摘した。
ただ、「時間単位で減算する仕組みにすると、ややこしくなる」と述べ、減算に替わる対応の検討を求めた。
身体拘束が避けられない可能性があるケースとして、橋本氏は、胃瘻を造設した直後や気管切開を受けた患者にミトンを装着させる場合などを挙げた。
その上で、
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