【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■回リハにとって厳しい24年度改定
2024年度診療報酬改定での回復期リハビリテーション病棟入院料への影響は、体制強化加算の廃止が大きかった。例えば、回リハ1の施設では、約7割が体制強化加算1を、約1割が体制強化加算2を算定していた。そのため、入院料のアップ分を含めても、年換算で1病棟当たり2千万円近い減収となった(1病棟60床で試算)。
回リハ病棟は、他病棟に比べ収益性が良いと言われている。そのため、多少厳しい改定となったことは致し方ないとの考え方もあるだろう。しかし、地域において良質な医療を継続するためには、適切な人材確保と教育、設備投資が不可欠で、これは回リハも例外ではない。さらに24年度改定で新設されたリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算や地域包括医療病棟入院料の施設基準において、リハビリセラピストの病棟配置が要件化された。このことを踏まえると、リハビリセラピストの確保が、これまでより厳しくなる可能性も考えられる。
■高齢化の進展は回リハにとってプラスかマイナスか
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次回配信は9月4日5:00を予定しています
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