2024年度の介護報酬改定では、訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護などの基本報酬を引き下げた一方で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などは引き上げた。直近の介護事業経営実態調査の結果などを踏まえた見直しで、サービスごとの基本報酬にめりはりを付けた。【栗原浩太】
改定率は全体としては、1.59%のプラス。そのうち、介護職員の処遇改善分がプラス0.98%、そのほかの改定率として、賃上げ税制を活用しつつ、介護職員以外の処遇改善を実現できる水準としてプラス0.61%となった。
訪問介護については、例えば身体介護中心の場合、所要時間が「20分未満」なら1回当たり167単位から163単位、「20分以上30分未満」では250単位から244単位、「30分以上1時間未満」なら396単位から387単位、「1時間以上1時間30分未満」なら579単位から567単位にそれぞれ引き下げた。
一方、通所介護(通常規模型)では、要介護1の場合は655単位から658単位、要介護2であれば773単位から777単位などに引き上げた。
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