厚生労働省は、2024年度診療報酬改定で地域包括ケア病棟入院料に入院期間による評価を新たに加える。地域包括ケア病棟入院料1(従来は1日2,809点)の場合、「40日以内」は1日2,838点、「41日以降」は1日2,690点とめりはりを付け、病態回復後の入院の長期化を防ぎ、適切な在宅復帰を支援する。【渕本稔】
在宅復帰率などの施設基準の要件も見直す。短期滞在手術を受けた患者を外し、在宅強化型介護老人保健施設への退院患者の半数を加える。
また、在宅医療に関する実績に介護保険サービスの訪問介護と介護予防訪問看護の実績を追加。さらに、介護との連携を推進するため、地域包括ケア病棟の施設基準に「介護保険施設などからの求めに応じて協力医療機関を担うことが望ましい」と明記し、施設などからの救急搬送への対応を促す。
在宅患者などの緊急入院を適切に受け入れるため、「在宅患者支援病床初期支援加算」も見直す。
見直し後の点数は、老健施設から入院した場合(従来は500点)は、▽救急搬送された患者か、ほかの保険医療機関で「救急患者連携搬送料」を算定し、搬送されてきた患者の場合が580点▽それ以外が480点。
介護医療院や特養、自宅などから入院した場合(従来は400点)は、▽救急搬送された患者か、ほかの保険医療機関で「救急患者連携搬送料」を算定し、搬送された患者を受け入れた場合が480点▽それ以外は380点とする。
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