福祉医療機構が行った特別養護老人ホームの人材確保に関する調査によると、2022年度に行った中途の正規職員の募集に人材紹介会社を利用したのは834施設の51.6%で、正規職員1人の採用に支払った手数料は213施設の平均で91.7万円だった。【兼松昭夫】
調査は、特養を運営する融資先の社会福祉法人 3,284法人を対象に23年10月27日-11月24日、ウェブ上で実施。人材確保に関する10月1日現在の状況を聞き、769法人(863施設)から回答があった(有効回答率 23.4%)。
調査結果によると、職員が「不足している」と答えたのは863施設の70.3%だった。
人員確保が難しい理由(複数回答可)を介護報酬の地域区分ごとに集計すると、人件費の地域差を調整するため報酬に上乗せを行っている「1-7級地」(計347施設)では「他産業より低い賃金水準」が66.6%で最多だったのに対し、上乗せがない「その他」(260施設)では「地域における労働人口の減少」が78.8%と8割近くを占め、最多だった。
福祉医療機構では、
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