医療機関へ遠隔診断サービスを提供する事業者の3割が、いわゆる「2省ガイドライン」に基づくセキュリティー対応を取っていないことが、医療ISACと遠隔画像診断サービス連合会(ATS)の共同調査で分かった。未実施の理由として「医療機関から対応依頼がない」ことを挙げる事業者もあり、リスクコミュニケーション(リスコミ)の不十分さが浮き彫りとなった。
医療情報を電子的に取り扱うために準拠するガイドラインのうち、医療機関との契約などに基づき医療情報システムやサービスを提供する事業者を対象としているのが経済産業、総務両省でまとめた2省ガイドライン(医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン)だ。ガイドラインには、セキュリティー対策の大切さや医療機関と事業者のリスクコミュニケーションの重要性にも触れている。
医療ISACとATSが2023年10-11月に実施した調査によると、
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