厚生労働省は、2024年度から特定保健指導に導入されるアウトカム評価の「腹囲2cm・体重2kg減」という目標を対象者が健診当日の初回面接時に達成していてもポイント制の180ポイント(p)の算定対象にならないとの解釈を示した。初回の面接から3カ月以上経過した後の実績評価時に目標をクリアしていれば算定対象となる。【松村秀士】
特定健康診査や特定保健指導は、メタボリックシンドロームや予備群を減らすため、保険者が主体となって実施している。
24年度に始まる4期目の特定保健指導では、対象者の身体状態の改善などアウトカム評価を原則とする。「腹囲2cm・体重2kg減」の達成目標をクリアすれば180pとなり指導が終了する。
目標に達していなくても、食習慣や運動習慣の改善といった対象者の行動変容などのアウトカムを評価し、プロセス評価と合わせて180pになる仕組みとする。
実績評価時の体重や腹囲の評価に当たっては、対象者への聞き取りなどではなく、指導の実施者が実際に測定したりICTを活用したりして客観性を担保することが基本となる。
対象者の事情で測定を行うのが困難な場合、
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