介護をする人と受ける人がいずれも65歳以上の「老老介護」の割合が初めて6割を超え、過去最高を更新したことが、厚生労働省が行った国民生活基礎調査の結果で分かった。【大月えり奈】
厚労省は、行政の企画、立案に必要な資料を得ることを目的に、保健、医療、福祉、年金、所得など国民生活の状況を調査しており、4日、2022年に調査した「国民生活基礎調査」を公表した。今回は3年に1度の大規模調査の年にあたり、約30万世帯を対象に「世帯表」「健康票」の調査を行ったほか、約7,000人を対象に「介護票」の調査も実施した。
それによると、「老老介護」の割合は63.5%で、19年の調査(59.7%)から3.8ポイント上昇した。20年前の調査と比べて、その割合は1.5倍となっており、厚労省は「上昇傾向」と説明している。
また、
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