厚生労働省は25日、新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「ゾコーバ錠」を薬価収載する際、独自のルールに基づいて薬価を決めることを中央社会保険医療協議会に提案した。今後の感染の状況次第では市場規模が急激に拡大し、医療保険財政を圧迫する可能性があるものの、ピーク時のニーズを予測するのが難しいなどの課題があるためで、関係業界からのヒアリングなどを踏まえて具体的な対応を決める。【兼松昭夫】
高額な医薬品の収載に伴う医療保険財政への影響を和らげるため、市場規模が年1,500億円を超えることが見込まれる品目が承認された場合、薬価算定の通常の手続きに先立ち、中医協の総会で薬価算定の方法を議論することになっている。
厚労省は、▽ゾコーバを収載する時の薬価の設定方法▽パンデミックを来す感染症のように患者数を推計するのが難しいケースでの市場規模の予測方法▽薬価収載した後の価格調整の方法-を論点に挙げた。専門家らによる中医協の薬価専門部会で議論する。
ゾコーバは、
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