財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は29日、医療など分野ごとの改革を盛り込んだ2023年度予算の編成に関する提言(秋の建議)を取りまとめ、鈴木俊一財務相に提出した。医療関連では、医療機関による「かかりつけ医機能」の発揮を促すため、機能の明確化・法制化を求めたが、これまで主張していた「かかりつけ医」の認定制度や、患者が事前登録する仕組みの創設は盛り込まなかった。【松村秀士、兼松昭夫】
「かかりつけ医機能」を発揮するための制度の整備を巡っては、政府の全世代型社会保障構築会議と社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)の医療部会が並行して議論し、それぞれ年内に大枠を取りまとめることになっている。
財政審は、23年度予算編成の主要課題として、▽防衛力強化▽少子化対策・こども政策▽GX(グリーントランスフォーメーション)への投資-の3つを挙げ、それらを充実させるため、国債発行に依存しない安定財源を確保する必要性を指摘した。
一方、社会保障に関しては、
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