厚生労働省は12日、保険者が実施する特定保健指導の見直しの方向性を関連の作業部会に示した。指導対象者の身体状態の改善について、体重の減少といった成果を評価することを原則としつつ、介入の時間と手段に応じた従来のポイント制も併用することなどを提案し、おおむね了承された。【松村秀士】
厚労省は今後、健康保険組合などが実施する特定保健指導の質を、▽実施体制(ストラクチャー)▽実施の内容(プロセス)▽対象者の身体状態の改善(アウトカム)-の3つの視点で評価する。
このうち、アウトカム評価については、特定保健指導の実施率が向上するといったメリットがある。一方、高齢に伴う体重や筋肉量の減少を予防する方が優先的に必要な対象者には、例えば「3カ月間で腹囲が2cm以上、かつ体重が2kg以上改善」という成果への評価がなじまないケースがある。
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