厚生労働省は21日、がんゲノム医療中核拠点病院(中核拠点病院)などの指定要件の見直し案を有識者で構成する作業部会に提示した。昨今のがんゲノム医療の進展や実態に合わせ、多くの遺伝子変異を同時に調べる「パネル検査」の実施体制といった10の観点で検討する。見直し後の要件を盛り込んだ整備指針の改定版を、2022年夏ごろに公表する。【松村秀士】
厚労省が同日の「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ」(WG)に見直し案を示した。
検討に当たって踏まえるのは、▽パネル検査を実施できる体制がある▽検査結果の医学的解釈可能な専門家集団を有している▽遺伝性腫瘍などの患者への専門的な遺伝カウンセリングが可能である▽検査などの対象者について一定数以上の症例がある▽手術検体などの生体試料を新鮮凍結保存できる体制がある-といった10の観点。
■専門家検討会、「薬剤師も含めるべき」との声
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