がん診療連携拠点病院(がん拠点病院)などの指定要件の見直しに向け、厚生労働省は30日、「望ましい」や「原則」と表現されている要件の必要性や、要件の未充足への対応などを有識者の作業部会で論点として示した。構成員からは、表現の工夫を求める意見が上がった。部会での議論を踏まえ、厚労省は関連の整備指針を2022年の夏ごろに改定する。【松村秀士】
現在の整備指針で、地域のがん拠点病院の指定要件について、手術部位の感染に関するサーベイランスを実施することが望ましいことに加え、原則として集中治療室を設置することなどとされている。ほかにも、「望ましい」「原則」という表現が幾つもあるが、これらの規定が充足への推進力につながっていないという意見がある。
そのため、厚労省は30日の「がん診療連携拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ」(WG)で、これらの表現に関する要件の必要性や効果、「望ましい」としている項目のうち、充足している項目の割合などを一定以上にすることの必須化を論点に挙げた。
(残り423字 / 全864字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】