2022年度の診療報酬改定に向けて、中央社会保険医療協議会の医療技術評価分科会は4日、新たな技術の保険収載や収載済みの技術の点数の増減などに関する審議を始めた。今後、各学会から提案された約910件のうち、約750件について評価を行う。22年1月の上中旬にその結果をまとめ、中医協・総会で最終的に検討する。【松村秀士】
厚生労働省はこの日の会合で、分科会における評価の対象となる技術を提案した。具体的には、各学会から計908件の提案があり、学会へのヒアリングなどを踏まえ、このうち754(新規281、既存473)件を評価の対象とする。同分科会では今後、新規保険収載や再評価の優先順位を定める。
これらとは別に、先進医療に関する22件の技術に関して、まずは先進医療会議でその実績に基づいて評価。その結果を踏まえて、分科会で保険収載の必要性を判断する。
一方、各学会から提案があった技術のうち、154件を同分科会での評価の対象から除外する。基本診療料、または医療技術としてアウトカムが改善するなどの有効性をデータで示せなかったり、使用する医薬品や医療機器の薬事承認が確認できなかったりしたため。ただ、4日の会合で、対象外とされた技術のうち、幾つかを対象に含めるよう求める意見があったことなどから、これらの件数が若干変わる可能性がある。
■評価対象外の技術、対象に含めるべきとの声
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