厚生労働省は2日、2022年度診療報酬改定の基本方針の案を社会保障審議会・医療部会に示した。新型コロナウイルス感染症などにも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築と共に、医師らの働き方改革の推進を重点課題に据えるという内容で、これらへの異論は出なかった。ただ、一部の委員から、重点課題に関する取り組みと診療報酬での評価の関係性の議論を十分に詰めるべきだとの指摘があった。同部会と医療保険部会は、12月上旬に基本方針をまとめる予定。【松村秀士】
重点課題について、働き方改革の推進を20年度改定の基本方針から引き継ぐ一方、効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築を加える。
厚労省案では、22年度改定に当たっての基本認識は4つ。具体的には、▽新興感染症などにも対応できる医療提供体制の構築など医療を取り巻く課題への対応▽健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現▽患者に身近で安心・安全な質の高い医療の実現▽社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和。
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